IX2105のPPPoEスループット

UNIVERGE IX2105のPPPoEのスループットをFirewall(フィルタ)ありのケースで測定してみました。

計測環境

CentOS7 Aをクライアント、CentOS7 Bをサーバーにし、iperf3を実行しスループットの測定を行います。テストに使うPPPoEサーバーはMikrotik社のソフトウェアアプライアンス CHR(Cloud Hosted Router)のv6.44.3を使いました。フレッツ環境を意識し、PPPoEサーバーのMTUは1454に設定しています。IX2105のファームウェアは10.1.16となります。

計測結果

CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。消費電力はTAP-TST10での目測値で無負荷時は3.8Wとなります。後で掲載のconfigにあるように最低限のフィルタを設定しております。

receiver sender
MSS Mbps CPU 消費電力 Mbps CPU 消費電力
1414(指定なし) 309 96% 4.1W 383 94% 4.1W
1200 266 94% 4.1W 335 96% 4.1W
800 177 96% 4.0W 206 95% 4.1W
400 88.4 96% 4.0W 105 95% 4.0W

receiverの結果はCentOS7 Aから見てダウンロード方向、senderの結果はCentOS7 Aから見てアップロード方向の計測結果となります。最大1.3GbpsのIPv4基本性能を謳っているいる割には寂しい結果となりました。今時のギガビット回線で使うには限界でしょう。まあ古い機器なので仕方ありませんけどね。我が家ではPPPoEでも500Mover出る回線使っているのでIX2105の出る出番はなさそうです。

IX2105のConfig

フィルタは最低限設定したつもりですが、IXシリーズ初心者でかなり怪しいですので、中身は信用しないでください。あくまでテスト用の設定となります。一応、LANからの通信は全部許可、戻りの通信のみWANからの通信は許可したつもりです・・・。

ip dhcp enable
ip access-list all-block deny ip src any dest any
ip access-list ip-pass permit ip src any dest any
ip access-list dynamic lan-to-wan access ip-pass
!
dns cache enable
!
proxy-dns ip enable
!
ppp profile chr
  authentication myname ppp1
  authentication password ppp1 test
!
ip dhcp profile lan1
  assignable-range 192.168.100.2 192.168.100.199
  default-gateway 192.168.100.1
  dns-server 192.168.100.1
!
interface GigaEthernet1.0
  ip address 192.168.100.1/24
  ip dhcp binding lan1
  no shutdown
!
interface GigaEthernet0.1
  encapsulation pppoe
  auto-connect
  ppp binding chr
  ip address ipcp
  ip mtu 1454
  ip tcp adjust-mss auto
  ip napt enable
  ip filter all-block 1 in
  ip filter lan-to-wan 1 out
  no shutdown

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