IX2207のルーティング スループット
NECのUNIVERGE IX2207をヤフオクで購入しました。以前はオクでも見かけることはほとんどなかったのですが、最近は中古品が11,000円~16,000円くらいで大量に出回ってます。リースアップ品でしょうか。そこそこの性能のルーターの入手が容易になったのは喜ばしい限りです。NEC UNIVERGE IX2207のGigaEthernet2-GigaEthernet0間の単純ルーティングでのスループットを測定してみました。
計測環境
LAN用途のGigaEthernet2配下にCentOS7 Aをクライアント、WAN用途のGigaEthernet0配下にCentOS7 Bをサーバーとして配置し、iperf3を実行しスループットの測定を行います。IX2207のファームウェアは10.5.13となります。
計測結果
CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。TAP-TST10での目測値で、無負荷時の消費電力は5.4Wとなります。後で掲載のconfigにあるようにフィルタ等は一切設定しておりません。
sender | |||
MSS | Mbps | CPU | 消費電力 |
1460(指定なし) | 942 | 46% | 5.6W |
1200 | 930 | 50% | 5.6W |
800 | 898 | 60% | 5.7W |
400 | 812 | 92% | 5.8W |
IX2105のケースと比べると雲泥の差であり、RTX1210のケースと同性能となっています。CPU負荷を考えると、RTX1210より高性能という感じでしょうか。RTX1210は古い機種ながら2021年7月時点でもオクで4万円前後しますが、IX2207は1万円強と大変リーズナブルな価格です。
IX2207のConfig
以下のように非常にシンプルなconfigで検証しています。フィルタやNATの設定はありません。
ip dhcp enable ! ip dhcp profile lan1 assignable-range 192.168.100.2 192.168.100.199 default-gateway 192.168.100.1 ! ip dhcp profile lan2 assignable-range 192.168.200.2 192.168.200.199 default-gateway 192.168.200.1 ! interface GigaEthernet0.0 ip address 192.168.200.1/24 ip dhcp binding lan2 no shutdown ! interface GigaEthernet2.0 ip address 192.168.100.1/24 ip dhcp binding lan1 no shutdown