VR500-A1のNATスループット(Firewallありのケース)
PlanexのギガビットVPNルーターであるVR500-A1のスループットを興味本位で計測したので結果を掲載します。これを買ったのは3年くらい前でしょうか。
それまでは外部から自宅ネットワークに接続するためのリモートアクセスVPNルーターとしてBuffaloのBHR-4GRV2を使っていました。NHR-4GRV2はPPTPにしか対応しておらずL2TP/IPsecに対応していないため、iPhoneから接続できなくて困っており、またVPNの速度が満足するものではなかったため、当時新発売したPlanexのVR500-A1を代替機として買ったのが経緯となります。
なお、本機は結局実運用には至りませんでした。外出先のWin10からL2TP/IPsec接続で本機に接続し、自宅ネットワークのPCにリモートデスクトップ接続をしたかったのですが安定しなかったことが理由となります。リモートデスクトップ接続は出来るものの、数秒で何故か操作不能になり、切断されてしまうという現象です。Planexのサポートに問い合わせし、解決方法を色々ご教示頂きましたが、結局解決には至らず、その後お蔵入りしていました。もう使うことはないので、オクで売却する前に記念に恒例のスループット計測をしておくことにします。
まずはSPIファイアーウォールを有効にした状態でNATのスループットを計測してみます。
計測環境
CentOS7 Aをiperf3のクライアント、CentOS7 Bをiperf3のサーバーにしスループットの測定を行います。VR500-A1のファームウェアはv1.03です。
計測結果
CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。消費電力はTAP-TST10での目測値で無負荷時は2.5Wとなります。
receiver | sender | |||
MSS | Mbps | 消費電力 | Mbps | 消費電力 |
1460(指定なし) | 942 | 2.8W | 942 | 2.8W |
1200 | 924 | 2.8W | 930 | 2.8W |
receiverの結果はCentOS7 Aから見てダウンロード方向、senderの結果はCentOS7 Aから見てアップロード方向の計測結果となります。スピードは全く問題なく、消費電力も低めに抑えられています。