リモートサイトでひかり電話を使う(NVR500をVoIPアダプタとして利用)

去年引っ越したマンションにフレッツ+ひかり電話を引こうとしたのですが、このマンションはつなぐネットのインターネット接続サービスe-mansionは使えるようになっているものの、フレッツ光はなんと引けないとのこと。2017年築のタワーマンションながら、フレッツ光が引けないとは盲点でした。

加入電話を引くことも考えたのですが、今時そんなに家電を使うわけでもないので、月額料金を考えるとこの案は却下。そこで、ふと思いついたのが今回やってみた構成になります。住んでいる家ではない、あるリモートの環境(拠点A)では、ひかり電話の契約はしているものの、電話機は使っていない状況です。このリモートのひかり電話を自宅で使ってみることにしました。

構成図

拠点A(リモートサイト)と拠点B(自宅)は既にsite-to-siteのIPsec接続がされています。拠点B(自宅)に新たにNVR500をVoIPアダプタとして導入し、そこに電話機を接続する構成とします。

HGWとの通信をできるようにする

拠点AのHGWはPR-500MIを使っています。これと拠点AのルーターRTX1210、拠点BのルーターRTX830が通信できる必要があります。なお、拠点AのRTX1210ではLAN2でPPPoE接続がされるようになっています。

拠点AのRTX1210の追加設定

HGWは192.168.1.1/24のIPアドレスが設定されているので、RTX1210のLAN2にも同じ範囲内でアドレスを付与します。

ip lan2 address 192.168.1.254/24

これでRTX1210とHGWは通信可能となります。

HGWのLAN側静的ルーティング設定
エントリ番号 宛先IPアドレス/マスク長 ゲートウェイ
1 192.168.100.0/24 192.168.1.254
2 192.168.200.0/24 192.168.1.254

 

HGWから拠点Aや拠点BのLANへの静的ルートを設定してあげないと、拠点Aや拠点BのLAN側からHGWにアクセスしても戻りのパケットが返ってきません。上記のように静的ルートを設定し、通信できるようにします。

拠点BのRTX830の追加設定

拠点Aと拠点Bはsite-to-siteのIPsecがtunnel 1で設定されており、拠点BのRTX830にはLAN間通信のために、

ip route 192.168.100.0/24 gateway tunnel 1

が設定されていますが、HGWが所属するネットワーク192.168.1.0/24に対してもIPsecのトンネルを通すために追加で、

ip route 192.168.1.0/24 gateway tunnel 1

を加えます。

以上の設定で、拠点Aや拠点BのLAN側接続機器からHGWの管理画面192.168.1.1にアクセス可能となり、各LANでひかり電話を使う準備が出来ました。

VoIPアダプタとして使うNVR500の設定

先ずはHGWの管理画面にアクセスして、電話設定 > 内線設定 > 内線番号3の「編集」を開きます。

ユーザーID、パスワードを控えておきます。NVR500は単にVoIPアダプタとしてのみ使うので、WANポートは使わず、LANポートはDHCPが稼働する既存LANと接続して使うので、DHCPクライアントとして構成します。NVR500のフルコンフィグは以下となります。

ip route default gateway dhcp lan1
ip lan1 address dhcp
analog sip arrive myaddress 1 1 sip:3
analog extension dial prefix port=1 sip server=1
sip use on
sip server 1 192.168.1.1 register udp sip:3@192.168.1.1 0003 l69wo9m8

赤の太字の部分は先ほどHGWの管理画面に表示されているユーザーIDとパスワードになります。

これで、自宅から拠点Aのひかり電話を使うことができるようになりました。試しに発信、着信を行ってみましたがどちらも問題なかったです。

実用的かどうか

今回はたまたま、拠点Aでひかり電話の契約があり、またNVR500が余っていたので、ひかり電話を引けない自宅でも費用0でひかり電話を使えるようにできましたが、

  • 単にVoIPアダプタとして使うにはNVR500は筐体が大きく邪魔。
  • 上記構成(LANポート1つだけ使用)のNVR500の消費電力は4.0Wとあまりエコでない。
  • コードレス電話機を導入するとNVR500と電話機で2つACアダプターが必要となる。コードレス電話機を導入するくらいなら、使わなくなったiPhoneにAGEphoneを入れて、それでひかり電話を使ったほうがシンプル。

ということで、イマイチ実用性に欠けます。なので、たぶん今後は今回の構成を使うことはなく、余剰のiPhoneを使ってAGEphoneを使うことになりそうです。余っているNVR500でちょっと遊べたのでよしとしましょう。

 

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