Protectli 4 Port Intel J3160

ESXi用のマシンは大から小まで多数保有していますが、外出先や追加でのテスト用に小型のものが追加で欲しかったので見つけた買ったのが、こちらのProtectli 4 Port Intel J3160となります。米Amazonだと$250くらいですが、AliExpressで同等品が$177で販売していたので、AliExpressから購入しました。

筐体のサイズは幅11.5cm 奥行10.5cm 高さ4.5cmとほぼIntelのNUCのサイズと同等であり非常にンパクトです。

大きな特徴としてはIntel I210を4ポート搭載しているところでしょうか。なかなかこのサイズのNUCで4ポートものNICを搭載しているものはありません。CPUもIntel Celeron J3160 (4 core / 4 thread)を搭載しているので、後はmSATAのSSDとメモリを追加で買うだけで動作します。

Consoleポートや、HDMIポートx2も搭載しています。BIOSの設定を見ると、ConsoleへのRedirectも行えるようで、試していませんがヘッドレスのセットアップ等も出来そうです。

ファンレスなので静穏性は抜群ですが、逆にファンレスが災いして筐体はかなり熱を持ちます。アイドル時でも筐体の温度は45℃近くに達し、触るとやけどするほどではありませんが、長くは触っていられないくらい熱いです。

消費電力

以下の計測時は、NIC1ポートリンク、HDMI接続なし、USB接続なし、ESXi 6.7.0 Update 2 (Build 13644319)の電源管理はバランシングの状態です。

状態 消費電力
電源オフ 1.7W
アイドル 8.6W
フルロード 15.0W

消費電力はTAP-TST10での目測値です。アイドル時にNICへのLinkを1ポート増やすたびに約0.4W消費電力が増加します(4ポートリンク時で9.7W)。

スループット

本機をルーターとして使った場合どの程度のスループットが出るのか興味があったので、MikroTikのCHRをESXiにインストールし、iperf3によるスループットを計測しました。本機の性能が貧弱ということもあり、性能測定に影響を与えないように、iperf3は外部のマシンで実行しています。

構成 スループット 消費電力
CHR(4core) on ESXiで2ポート間をNATのみでスループット計測 929Mbps 14W
CHR(4core) on ESXiで2ポート間をフィルタなしでスループット計測 858Mbps 14W
上記を同時に実施 552Mbps
572Mbps
15W

Celeron J3160は4 Core/ 4 Thread / Base 1.6GHz / Turbo 2.24GHzながら、Braswell世代のAtomということもあり、やはりあまり性能は出ませんでした。AES-NI搭載なのでIPsec等は一部ハードウェア支援が効きそうですが、CPUがちょっと貧弱なのであまりスループットは期待できなさそうです。

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