QNAP TS-431KX

先月初めに、QNAP TS-431KXをポチってしまいました。2020年7月時点だと、価格.comの最安値だと55,000円くらい、米Amazonで送料込みで$464。若干後者のほうが安かったので米Amazonから購入しました。不具合があった時のことを考えると、多額の送料がかかる大型商品を米Amazonから買うのはあまりお勧めは出来ないんですけどね。過去にDrobo 5Nを米Amazonから買った時は、落としたような凹みが商品本体についており、HDDが搭載できない状態だったので、返却期限に間に合わせるために航空便で返却をしたところ、多額の返却の送料の負担を余儀なくされ後悔したことがあります。

商品を開封すると、本体は上向きに入ってました。

本体を取り出してみると、なかなかコンパクトでいい感じです。電源はACアダプターで本体に電源ユニットは含んでいないので本体はものすごく軽いです。

HDDのトレイはこんな感じです。ドライバー不要で横からレールで止める方式で簡単にHDDを装着できます。

装着するディスクは2020年3月に発売されたばかりのToshiba MN08ACA16T (16TB) x4となります。NTT-Xで56,800円+7,000円割引の49,800円だったので、かなり迷いましたが4台大人買いしてみました。

消費電力や騒音等

製品のレビューは他のサイトに任せて、あまりレビューされない消費電力や騒音等についてちょっと調べてみました。消費電力の計測にはREX-BTWATTCH1を、騒音計は筐体前部距離10cmでサンコー 小型デジタル騒音計 RAMA11008を使いました。QNAP TS-431KXのファームウェアは4.4.3.1354となります。

電源オフ時の消費電力は、Gigabit LANを1ポート接続時で0.9W、2ポート接続時で1.2W(Toshiba MN08ACA16T x4搭載で評価)。この状態からWake on LANで起動できますので、待機時消費電力としては優秀かと思います。

稼働時の消費電力(LANは2ポート接続)と騒音は以下となります(アイドル時のディスクアクセスがない時点で計測)。

搭載HDD 状態 消費電力 騒音 備考
Toshiba
MN08ACA16T x4
スピンダウン時 11.7W 38.6db 十分に静か。
アイドル時 38.7W 47.9db~59.6db 共振が発生していてHDDにアクセスがなくても振動音がうるさく利用に堪えない。騒音値以上に耳障り。時と場合で共振の度合いが異なり最もうるさい場合には59.6dbにまで達する。本体前面上部が振動しているので手で押さえると45db程度まで改善。

なお消費電力が不可解。以前評価した時にはスピンアップ中のアイドル時平均は28.4Wだったが、再計測すると大幅に消費電力が上昇してしまった。

ファイル書き込み時 35.8W 上記共振音を除いては書き込み中にコリコリ音は聞こえるが耳障りではない。静かな部屋だとアクセス音は気にはなる。

消費電力がこちらも不可解。何故かファイル書き込み時のほうが消費電力が少ない結果に・・・???

Seagate
IronWolf
ST16000VN001 x4
スピンダウン時 14.2W 40.3db 十分に静か。
アイドル時 32.4W 40.3db 十分に静か(HDDへのアクセスがなければ寝室においても問題ないレベル)。
ファイル書き込み時 38.6W 書き込み中はコリコリ音は聞こえるが煩いというほどではない。静かな部屋だとアクセス音は気にはなる。

当初、TS-431KXはToshiba MN08ACA16Tx4で運用する予定でしたが、堪えれないほどの振動音が発生するので、Amazonで46,980円に値下がりしていた、Seagate IronWolf ST16000VN001 (16TB) x4を追加でポチってしまいました。届いた4台中1台が異音が発生してQNAPから認識されなかったので、返品交換となったのですが、代替品を待ちきれず思わずさらに追加で1台買ってしまったので計234,900円。IYHしすぎ・・・。

共振対策1 – 横に置いてみる

なお、TS-431KXに組み合わせると煩くて適わんToshiba MN08ACA16Tですが、写真のように横置きにすると、なお不快な共振音は出ますが41.2dbと大分マシになります。あんまり絵的に美しくないのでやりたくありませんが。

共振対策2 – 防振ワッシャーを入れてみる

普通に設置しても、なんとか共振を防止したいところですが、ワッシャーを入れてみたらどうかと試してみました。試したのはサンワサプライの防振ワッシャー TK-SS4です。一袋10個入りなので2袋必要となります。

固定ツールにこの防振ワッシャーをはめ込んでみるとジャストサイズ。固定ツール8本x2か所の計16箇所にこのワッシャーを装着して、アイドル時の騒音を計測すると多少マシになり41~44dbまで下がります。41dbの時にはかなり静かになった感じでほとんど気にならないレベル、44dbのときに共振音により静かな部屋だと気になるレベルです。600円程度の対策としては上出来でしょうか。

共振対策3 – 防振ワッシャーを入れてみる(2)

別のワッシャーを試してみます。試したのは長尾製作所 ポロンワッシャー(N-WPR02)です。高性能ウレタンフォームを使っており、振動に対する吸収性が非常に優れているとの説明から、かなり期待できます。サンワサプライのワッシャーよりもかなり厚みがありますが、非常に柔らかいです。

固定ツールにこのワッシャーをはめ込んでみると、こちらもジャストサイズです。固定ツール8本x2か所の計16箇所にこのワッシャーを装着します。

騒音計で計測すると41.6db。かなり静かになりました。静かな部屋だと、振動音はやはり聞こえますが(寝室だと部屋にあったらぎりぎり我慢できないくらい)、共振による筐体のビビり音はほとんど消えており、かなり満足な結果が得られました。サンワサプライのワッシャーよりも安定して静音化される感じです。

なんとかこれで、Toshiba MN08ACA16T x4もTS-431KXで実用運用できる見込みとなりましたが、この共振対策をする前にIYHしてしまったSeagate IronWolf ST16000VN001 x5をどうしようか悩み中・・・。

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