MikroTik RB4011iGS+RMのPPPoEスループット
MikroTik RB4011iGS+RMのPPPoE接続時のスループットを測定してみました。
計測環境
RB4011をQuick Setでether1をPPPoEクライアントとするようにセットアップし、CentOS7 Aをiperf3のクライアント、CentOS7 Bをiperf3のサーバーにしスループットの測定を行います。テストに使うPPPoEサーバーはMikroTik社のソフトウェアアプライアンス CHR(Cloud Hosted Router)のv6.44.3を使いました。フレッツ環境を意識し、PPPoEサーバーのMTUは1454に設定しています。NATとfirewallはQuick Setでセットアップされる標準的なもののみ設定しています。RB4011のファームウェアはv6.44.3となります。
計測結果
CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。消費電力はTAP-TST10での目測値で無負荷時は7.8Wとなります。
receiver | sender | |||||||
MSS | Mbps | Retr | CPU | 消費電力 | Mbps | Retr | CPU | 消費電力 |
1414(指定なし) | 935 | 128 | 1% | 9.0W | 934 | 101 | 3% | 8.9W |
1200 | 924 | 187 | 1% | 9.0W | 923 | 191 | 9% | 9.0W |
800 | 889 | 320 | 6% | 9.3W | 889 | 297 | 18% | 9.6W |
400 | 794 | 948 | 25% | 9.4W | 775 | 4039 | 25% | 9.5W |
receiverの結果はCentOS7 Aから見てダウンロード方向、senderの結果はCentOS7 Aから見てアップロード方向の計測結果となります。スループットは理想的な値が出てますが、PPPoEなしの時にはなかったre-transmissionがそれなりに発生しているのがちょっと気になります。