MikroTik RB750Gr3のPPPoEスループット
Mikrotik RB750Gr3 (hEX)のPPPoE接続時のNATのスループットをFirewall(フィルタ)ありのケースで測定してみました。
計測環境
RB750Gr3をQuick Setでether1をPPPoEクライアントとするようセットアップし、CentOS7 Aをiperf3のクライアント、CentOS7 Bをiperf3のサーバーにしスループットの測定を行います。テストに使うPPPoEサーバーはMikrotik社のソフトウェアアプライアンス CHR(Cloud Hosted Router)のv6.44.3を使いました。フレッツ環境を意識し、PPPoEサーバーのMTUは1454に設定しています。NATとfirewallはQuick Setでセットアップされる標準的なもののみ設定しています。RB750Gr3のファームウェアはv6.44.3となります。
計測結果
CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。消費電力はTAP-TST10での目測値で無負荷時は2.4Wとなります。
receiver | sender | |||||||
MSS | Mbps | Retr | CPU | 消費電力 | Mbps | Retr | CPU | 消費電力 |
1414(指定なし) | 929 | 12758 | 30% | 3.0W | 932 | 269 | 30% | 3.0W |
1200 | 921 | 16274 | 30% | 3.0W | 921 | 255 | 33% | 3.0W |
800 | 885 | 26745 | 48% | 3.2W | 883 | 1185 | 54% | 3.1W |
400 | 704 | 8907 | 68% | 3.3W | 434 | 1636 | 40% | 3.1W |
receiverの結果はCentOS7 Aから見てダウンロード方向、senderの結果はCentOS7 Aから見てアップロード方向の計測結果となりますが、アップロードについては単純ルーティングやPPPoEなしのNATのケースと違って、何故かre-transmissionが減りました。ダウンロード方向については相変わらずです。謎が深まるばかりです・・・。スループット的には問題ないんですけどね。