RTX810のNATスループット(Firewallありのケース)

YAMAHA RTX810のNATのスループットをFirewall(フィルタ)ありのケースで測定してみました。

計測環境

CentOS7 Aをiperf3のクライアント、CentOS7 Bをiperf3のサーバーにしスループットの測定を行います。RTX810のファームウェアはRev.11.01.33です。

計測結果

CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。消費電力はTAP-TST10での目測値で無負荷時は3.7Wとなります。後で掲載のconfigにあるように最低限のフィルタのみ設定しております。

receiver sender
MSS Mbps CPU 消費電力 Mbps CPU 消費電力
1460(指定なし) 931 98% 4.0W 863 99% 4.0W
1200 785 99% 3.9W 709 99% 4.0W
800 487 99% 3.8W 459 99% 3.9W
400 218 99% 3.8W 221 99% 3.8W

receiverの結果はCentOS7 Aから見てダウンロード方向、senderの結果はCentOS7 Aから見てアップロード方向の計測結果となります。NAT(ファイアウォールなし)の結果とほぼ同じですね。iperf3で同一の相手との負荷テストで新規セッションがないので納得の結果です。

対抗馬のIX2105の結果と比較するとRTX810はかなり良い結果となっています。ただし、IXシリーズについてはあまり詳しくないのでテストの仕方に問題があった可能性も否定できません。

RTX810のConfig

フィルタには、クライアントがインターネット接続できるための最低限のフィルタのみ設定しました。外からの通信は中からの通信の戻り以外拒否、中からの通信は全部許可にしています。

ip route default gateway dhcp lan2
ip lan1 address 192.168.100.1/24
ip lan2 address dhcp
ip lan2 secure filter in 1000 2000
ip lan2 secure filter out 3000 dynamic 100 101
ip lan2 nat descriptor 1
ip filter 1000 pass * 192.168.100.0/24 icmp
ip filter 2000 reject * *
ip filter 3000 pass * *
ip filter dynamic 100 * * tcp
ip filter dynamic 101 * * udp
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor address outer 1 primary
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24

YAMAHAルーターの場合、icmpにはdynamic filterの機能がないので、ちょっと気持ち悪いですが、lan2のin方向に静的にicmpを許可する設定を入れています。

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