玄人志向 SATA3RI4-PCIE 4ポート SATAカード(88SE9230)を試す

Windows 10でのファイルサーバー又はFreeNAS on ESXiでの活用のために、玄人志向 SATA3RI4-PCIE(Marvell社製 88SE9230搭載 SATA3x4 インターフェースボード)をヤフオクでゲットしました。送料込みで1,500円と比較的安く入手できました。

 

Windows 10での動作検証

検証に使った環境は以下となります。

OS Windows 10 Pro 2004 19041.388
Mother Asus H270M-PLUS (BIOS 20200108 1605)
CPU Core i7-7700K
Memory ADATA DDR4 2400 8GBx2
PSU KRPW-TI500W/94+
SSD M.2 WD Grenn 240GB
Cooler 虎撤2
Chipset Driver 20200507 10.1.18383.8213
Display Driver 20200626 27.20.100.8336
LAN Driver 20200615 25.1.1
Intel ME Driver 20190326 1909.12.0.1236
Audio Driver 20171228 6.0.1.8273
Intel RST インストールなし
BIOS設定 EPU and Performance Mode→Max Power-Saving Mode
利用PCIスロット PCIe x4 slot (x16形状)

x4のスロット(x16形状)とx16スロットの両方で試しましたが、どちらのケースでもカード自体認識されず。壊れ物を掴んでしまったかと焦りましたが、他のPCでは正常に認識されました。再度、検証用のマシンのx4スロットにしっかり挿したところ正常にカードは認識しました。このカードは実は前から保有しており、別PCで稼働中ですが、その時も挿し方が甘いと認識されない不具合があった?ように記憶しています。

起動時に表示される画面からすると、BIOSのバージョンは1.0.0.1024の模様です。Windows 10 2004ではドライバのインストールなしに、「標準 SATA AHCIコントローラー」として認識されます。

Windows 10での動作検証結果

消費電力の計測にはREX-BTWATTCH1を用い、1秒間隔で10分間計測し10%点のデータをアイドル時の消費電力としています。ドライバはWindows 10の標準ドライバ「標準SATA AHCI コントローラー」2006/6/21 10.0.19041.1となります。

カード接続前の消費電力 11.7W
カード接続時の消費電力 15.2W (HDD接続なし)
ファイル書き込み 特に問題なし(NTFSフォーマットで100GB程度テスト)
アイドル時のスピンダウン 一定時間アクセスがないとスピンダウンする
S.M.A.R.T値の読み取り OK (CrystalDiskInfo)

 

カード接続時(HDD接続なし)で3.5Wの消費電力増なので、4ポート使えること考えると、まあまあ低消費電力という感じでしょうか。

発熱はそれほどありません。長時間の大量ファイル転送中に計測しましたが、37.5℃程度とほんのり温かい程度です。

HWiNFOで表示したカード情報は以下となります。

FreeNAS on ESXiでの動作検証

ESXiでの稼働のために、前述の環境から一部設定等を変更しています。SATAカードはESXiでゲストOSにパススルーします。

ホストOS ESXi6.7 20200604
ゲストOS FreeNAS 11.3-U3.2
BIOS設定 VT-xとVT-dの有効化

 

消費電力の計測にはREX-BTWATTCH1を用い、1秒間隔で10分間計測し10%点のデータをアイドル時の消費電力としています。

カード接続前の消費電力
(ESXiのみ起動)
14.6W
カード接続時の消費電力
(ESXiのみ起動)
16.9W (HDD接続なし)
FreeNASへのパススルー OK
FreeNASでのカードとディスク認識 OK (自動認識)
RAID-Zへのファイルコピー OK (3ポートを使いST4000DM000x3でRAID-Z、
100GB程度のコピーテスト)
FreeNASでのS.M.A.R.T値の読み取り OK (smartctl -a)

 

なお、パススルーをしない場合、ESXi6.7のストレージアダプタのリストで、このカードは「88SE9230 PCIe SATA 6Gb/s Controller」と表示されています。

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