Cisco 841Mのルーティング スループット
ヤフオクとかで新品でも1万円以下で購入可能なCiscoルーターC841M-4X-JSEC/K9ですが、他のCiscoのルーターと違って保守契約なしにIOSのバージョンアップが出来、またコンソールポートもついているのでCiscoのコマンド学習等に最適です。
PPPoEやNATの処理が重く使えないという噂のあるC841Mですが、実際にスループットがどれくらい出るのか気になったので計測してみました。
計測環境
スイッチポート0(gigabitEthernet0/0)にCentOS7 Aをクライアント、gigabitEthernet0/4配下にCentOS7 Bをサーバーとして配置し、iperf3を実行しスループットの測定を行います。C841Mのファームウェアは15.5(3)M9となります。
計測結果
CentOS7 Aでのiperf3の実行結果が以下となります。-Mオプションを使ってMSSを変えてテストを行っています。TAP-TST10での目測値で、無負荷時の消費電力は6.3Wとなります(2ポートしか接続していない割には結構高い)。後で掲載のconfigにあるようにフィルタ等は一切設定しておりません。
sender | |||
MSS | Mbps | CPU | 消費電力 |
1460(指定なし) | 937 | 28% | 6.8W |
1200 | 915 | 31% | 6.9W |
800 | 881 | 44% | 6.9W |
400 | 799 | 73% | 6.9W |
RTX1210のケースやIX2105のケースと異なりCPU負荷はそこそこ低く抑えられています。ip cefの設定を入れていますがこれが効いているのでしょうか?フィルタなしという条件ですが、単純ルーティングであればC841Mは性能的に問題ないです。
C841MのConfig
以下のように非常にシンプルなconfigで検証しています。フィルタやNATの設定はありません。
ip dhcp pool dhcp-lan1 network 192.168.100.0 255.255.255.0 default-router 192.168.100.1 ! ip dhcp pool dhcp-lan2 network 192.168.200.0 255.255.255.0 default-router 192.168.200.1 ! ip cef no ipv6 cef ! interface GigabitEthernet0/4 ip address 192.168.200.1 255.255.255.0 ! interface Vlan1 ip address 192.168.100.1 255.255.255.0