VR500-A1のPPTPスループット
Planex VR500-A1でPPTPのスループットを測定してみました。直結での計測なので実際の利用時のスピードを測るものではありませんが、ルーターの性能評価にはなります。私の環境ではL2TP/IPsecが安定していませんでしたが、Win10からのPPTP接続はリモートデスクトップ接続も含め特に問題はありませんでした。
計測環境
VR500-A1にDebian9をPPTP接続し、CentOS7をiperf3のクライアント、Debian9をiperf3のサーバーにしスループットの測定を行います。VR500-A1のファームウェアはv1.03です。
計測結果
トンネルのMTUを1350とし、CentOSでiperf3の実行した結果が以下となります。消費電力はTAP-TST10での目測値で無負荷時は2.6Wとなります。
receiver | sender | |||
MSS | Mbps | 消費電力 | Mbps | 消費電力 |
指定なし | 28.7 | 3.0W | 17.1 | 3.0W |
1200 | 29.2 | 3.0W | 17.1 | 3.0W |
800 | 21.8 | 3.0W | 11.9 | 2.8W |
receiverの結果はDebian9から見てダウンロード方向、senderの結果はDebian9から見てアップロード方向の計測結果となります。L2TP/IPsecの結果と違って、PPTPはかなり遅いです。
VR500-A1の設定
テストに使ったVR500-A1の設定は以下となります。
Debian9の設定
PPTP Clientにはpptp-linuxを使いました。vr500a1.example.comはVR500-A1のWANアドレスとなります(当方ではDNSに当該名前の登録を行ってテストしました)。
設定
pptpsetup --create PPTP --server vr500a1.example.com --username ppp1 -password test --encrypt
接続コマンド
# 接続 pon PPTP # ルート追加 ip route add 192.168.100.0/24 dev ppp0 # 切断 poff PPTP